よく、どんな仕事をしたいのかわかりませんという方がいらっしゃいます。
一方で税理士のホームページなどを見ていると、「税理士業は私の天職です」などと掲げている方もいらっしゃいます。
大変立派なことだと思います。
では私はどちらかというと、前者でしょう。
どんな仕事がしたいのか、はたまた向いているのか未だにわかりません。
じゃあ、なんで税理士業をしているのと言われれば、これしか出来ないからです。
我々の仕事は、様々な職種の経営者様と接することになります。
いろいろ見れば、隣の芝生は青く見えてくるわけで、目移りすることもあります。
高校生や大学生くらいであれば方向転換もできたでしょうが、今更出来るわけもありません。
でも思い返してみれば、私が会計の仕事に就こうと思ったのは大学生の時ですから、当時はこの仕事が青々と生い茂る芝生に見えたわけです。
理由は友達のお父さんがやってて、儲かってそうだったことと、当時の予備校のパンフレットには平均年収3000万円などと書かれていた記憶があります。
下世話な理由ですが、最初は意味の分からなかった簿記もわかりだすとスイスイと理解が進み、楽しくなってきます。
仕事も、最初はパートのおばちゃんにすら劣る程度の仕事しかできませんでしたが、一通りの業務を覚えてしまえば、教科書で学んだこととの実務が結びついてきます。結果としてこの仕事しかできない人間になってしまい、言ってみればこれが私の天職なのでしょう。
ただここまで来るには相当な時間と労力を使ったことだけは間違いありません。
やる前から自分の天職が明確な人などいるはずがありません。
寧ろ、最初は良い部分しか見えていなかったのに、少し齧ると理想とのギャップにあきらめる方が大半でしょう。どんな仕事だって、理想と現実には大きな隔たりがあります。
じゃあ、どうやって天職を見つけるのか。
答えは一度決めたことを死に物狂いでチャレンジすることです。
仕事であれば目の前の与えられた仕事に本気で取り組むことです。
最初はいやいや始めた仕事であっても、何年もたてばそれしかできない人になるでしょう。
それがあなたにとっての天職だと思います。