なぜ、働くのか。
生活の為なのか。家族の為なのか。
もちろん、すべて大事だと思います。でも、それでは仕事が苦痛になりませんか。
ただストレスが溜まるだけの苦行であれば、逃げ出したくもなります。


仕事というのは、高卒であれば19歳から現在では65歳までおおよそ半世紀に渡り勤め上げることが求められる時代です。
その期間の大半を職場で過ごすことになります。その空間が苦痛であれば、これほど不幸なことはありません。
ヤン・カールソンという経営者をご存知でしょうか。
39歳という若さで、当時死に体であったスカンジナビア航空の社長に就任し、再建を果たしたという人物です。
彼の著書「真実の瞬間」の中である石切工のはなしを記しています。
ある旅人が旅の途中で2人の石切工を会い、「何をしているのですか」と尋ねた。
すると、一人の石切工は「石を切っているのさ」と答え、もう一人は「世界一の大聖堂を作ってるのさ」と答えた。
多分、最初の石切工は毎日つらいつらいと思いながら、石を切っているのでしょう。
では、2番目の石切工はどうでしょうか。きっと自分の仕事に誇りを持っていると思います。
もちろん、その日を暮らすための賃金も必要ですが、その先にある、仕事の目的が明確です。
きっと、仕事にやりがいを持っていることでしょう。
どうせ働くなら、2番目の石切工のようになりたいのものです。
そうすれば、きっと各々答えは違えど、なぜ働くかという答えが見えてくるのかもしれません。
ただ、答えが見つかっても、仕事がずっと楽しいなどというのは、嘘でしょう。
時には失敗もするし、思わぬ不運に見舞われることもあるでしょう。
その度に、落ち込み、もう辞めたいと思うことも、長い人生、何度もあることでしょう。

私自身、小さいながら会社を経営し、日々、多くの会社の経営を見守る立場にあります。
やはり、会社というのは人が作るものです。私一人で出来ることなど高が知れています。
あるときは、助け、またある時は助けられる、それが会社の最大のメリットです。
あなたがいてこその、私であり、私自身も、あなたにとってそう思われる人間でありたいと思っています。


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武田智宏